花火大会 俺の部屋の窓から見えないから 小さな窓のスイッチ入れたら

どことなりどこかに道化師となって滑稽に

迷い込みたい汗まみれでもあくせくしないであこがれるほうへ

 

どつきあわずに同化もせずにでも分かりあってわりかしオシャレも学んで

粋なカサブランカなダンディ運転ワーゲン乗って

海岸線まで 叶えられなかった夏の果てまで

 

どっこいしょとスターバックスのイスに座りたい どないしましょと通天閣の爪楊枝でハルカスをつつきたい ハルカスの下側にバー刺してアイスキャンディーにして天空にかざしたら おいいいかげんにしろ9月の猛暑を退治出来るのか

 

童心に帰るには電車に乗りおくれ 電車の運転手になるにはチャリンコに乗り慣れすぎ 空飛ぶ羽生えるには背中も心も狭すぎて 狭苦しい部屋をタイムマシンに出来る太古の秘術も令和に消される

 

どっちらけだな もどかしいだけの鳥かごはカラだな

どうなのかな 持ちきれないほどの鳥の群れなら猛烈にとっくにどっか飛んでるかもな

 

ドボンなんだよ ドロンも出来ない どんづまりのつまらなさだよ

でもどかーんと何発も何度でも何人も 何食わぬ顔して何とかして突破しようとしてる何とまあ摩訶不思議な人たちがとっくに尊くもちろん盛り上がりながらもったいぶらずにフル回転する世の中がこの夜中にもあるなら いてくれるなら

 

導火線は爆弾にはつながってない いつでも花火を打ち上げる浮世の夢は疑いなく満開なんだ

 

9月にしては暑すぎるから 花火大会 あなたもいかが