灰だとしても

驚くほどの木漏れ日の中から

あふれだしたのは こけらおとしだった

 

ランドセルの中身はいつも

やたらと悪鬼ではなく 未来とタップダンスだった

 

食ったり寝たりをくりかえし

やんちゃな大人になるはずが

 

食っちゃね寝てばかりにいそしんでたら

動けない可愛げない赤子になる顛末ここらあたりで転覆

 

さみしさは自分でとどめて

楽しさを解き放って

苦しみを背負い投げて

投げだせない明日に向かえ

 

ちょうどこのくらいと加減してるはずが

もう一発といつの間にか繰り出しつづけて

さよならってうつむくそこらへんを

さすがだねを誘発させる光景に変装させろ

 

この先はない どうしようもない

この先を所望する 愛おしさしかない

愛などない あきれるよそんなの

ありがためいわくでもせりあがる せつなさの炎にせっぱつまる

 

灰だとしても 愛のふりして 灰をまくより 愛をばらまく