たのみます

君のことが好きだ 君が誰かは分からないけど

君のことが好きだ 君が誰かを好きでいても

 

ほとんどは空っぽな暮らしに潤いくれた

狂った羅針盤に真面目な矢印くれた

しぼんでしょんぼりな気持ち盛り上げてくれた

落ち込んだ時の特効薬 頼りにしすぎてたかも

 

君のことが好きだ 君が誰かは分からないけど

君のことが好きだ 太刀打ちできない竜巻のような

 

微笑みはまるで稲妻で 目くばせくれたら目がくらんで 暗闇でも立ち上がる勇気くれた もちろん気のせいだとしても

不純だろうが純情だろうが結局は高潔に決まってて 応援だろうが応援されてようがとどのつまり真剣に 誰かが誰かを見守る姿 誰かが誰かに応える姿 そしてその場が高まるさまに 抱きしめられたから それだけは確かだから

 

君のことが好きだ 君が彼らを知らなくても

君たちのことが好きだ 身勝手な美化かもしれないけど

 

街の一角がほんのひと時にぎやかになる いつもどおりの路上に急ぎ足も増える

温度が上がる 鼓動が走る 始まりが招待する 期待は絶対になる

耳を澄ます 目を凝らす 嗅覚が深呼吸する 心はドーパミンになる

すれちがうよりせつなく邂逅するつかのま それを分かっていてもこの場にいたいことはごまきしきれないかくしきれない切実な誠意 蜃気楼ではない接近しすぎは禁止でもいい正面から向かい合いたいけどまぶしいから逃げたくもなる 感謝と愛情だけでは伝えきれないあやふやで確かなあなたへのありがとうなんだ ありがとうって感謝か 細かいことは気にするな

 

君のことが好きだ 細やかな仕草は安らぎの風ではかなげな表情は永遠に閉じ込めていたいほどの驚きだったけど

君のことが好きだ 君のことが好きだから 薄気味の悪い俺はそろそろこのあたりでおいとまするけど 君たちのこと好きな心意気ある奴らもいたことだけは忘れないでくれ 忘れちゃダメだ お願いです