意味霧中

右耳で音楽を聴き 左耳で扇風機のあがきを感じ 皮膚呼吸でしっちゃかめっちゃかな 湿気だらけの夜中のジメジメのいじめにあう

 

右目で可憐さ探知し 左目で現在時刻確認し そろそろ寝なくちゃ思い続け もう少しだけ猶予を自分に許してる

 

パソコンの動画のなかのほうがどうしても

パーソナルな過去より優雅なことを確信しつつも

パッとしない人生とかそんなことはどうでもよかったはずの

ハレンチなハッスルはどこ行ったかと 慟哭してる どうかしてる

 

パソコンの中にあるものはパーフェクトじゃない

パラダイスすぎる入り口にすぎない

バラバラになった貴重な物 たまたま散乱してるだけ

パーマネントはいつも胸のラックの中にしまってるアルバムの思いのたけ

 

右にも身動きとれない 左にはどうやら非道な連中がいる 上は? 浮ついてこうよ 下は? 叱咤激励感謝するよ 前も お前まだ行ってないだろ 後ろもウロチョロしきれてない この世はこれしきのことでは凍えない だって今、夏だから

 

道はあるさ 夢中になるほど 無我夢中さ 無理強いじゃなくて 無色透明の純度のふりして 度を越したどぎつさのとどまること知らない騙し絵の温度で飛ぼうよ

 

道はあるさ 見果てぬほどに